みなさん、こんにちは。久々の井上です。
前回は現場管理という業務について大まかに説明しました。今回はもう少し踏み込んで工程管理についてお話したいと思います。
工程とは・・・工事を進めていくうえでの順序、課程
新築工事を進めていく上でまず一番最初にする事が全体工程表の作成ではないでしょうか。
地鎮祭から始まり建物が完成するまでの工事課程を考えていきます。大きなポイントとして、
①基礎着工日~基礎完了日
※地盤調査により地盤改良工事が発生した場合は修正工程の作成
②土台敷~上棟~木工事完了日
③外壁仕上~足場解体日
④内装完了~美装
上記にかかる工事日数と開始日、完了日の設定が一番悩むところです。
工事現場では天気に大きく左右されるため、ある程度の余裕をもって組んでいきますが梅雨時期の長雨や冬場の凍て、ドカ雪は本当に現場泣かせです。
また、日本では昔からの風習で六曜(先勝・友引・先負・仏滅・大安・赤口)を大切にされるお客様もいらっしゃいますし、「盆月には土を触ってはいけない」とか、「三隣亡(1、4、7、10月は亥の日。2、5、8、11月は寅の日。3、6、9、12月は午の日)の日の建築行事は絶対ダメ(三軒隣まで亡くなる)」という昔からの言い伝えを大切にしておられる方もいらっしゃいます。
出来るだけその日はさけたり上棟はなるべくいい日に・・・という事も考えていくとこれがまたなかなか難しいんです。
※弊社は1日1日を大切にしておりますのでまったく気にしていませんが(笑)
以上の事を踏まえ、各工種が無理なく仕事が終わる、かといってダラダラと間延びしない絶妙な全体工程を作っていきます。
弊社では基礎工事と外構工事を自社施工(自社社員が実際に現場で施工する)していますので、基礎掘方と同時に外構のブロックベースを掘る、生コン打設時に余った生コンを外構の門柱ベースやブロックベースとして打設などといった他社ではできないようなコストダウンと工期の短縮が可能です。
物価がどんどん上がっていく社会状況をただただ指を咥えてみているだけではなく、新築現場における工程管理1つにとっても、お客様により安価で満足できる家をご提供できるように努力しています。
次回 井上ブログ『工務店の知恵と経験で家は安くなる!~原価管理編~』です。