コンクリートはセメント・水・骨材からできています。
その施工のし易さから自由な形状のものが作れたり、耐火性や強度などがあることから、私たちの身の回りには、コンクリートで出来た建築物や工作物がたくさんあります。
ダムや橋として使われたり、土を留める擁壁や、人の命を預かる家の基礎、建物の壁や床などコンクリートの使用先は多岐にわたります。また、同じコンクリートでも仕上げ方法によって様々な表情や雰囲気を見せてくれます。
今回のブログでは、そんなコンクリートが家周りの外構工事でどのように使われているのか？
弊社の外構工事でもよく使用するコンクリートの仕上げ方法5種類の特徴やその用途を解説いたします！
金鏝仕上げ
一番オーソドックスな仕上げ方法といえるかと思います。
表面を金属の鏝（コテ）でツルツルに仕上げたものです。当然ですが、綺麗に表面を均す作業には職人の技術が要されます。
綺麗な見た目となるため、主な用途としては、駐車場の土間として金鏝仕上げのコンクリートを採用されることが多いです。
メリットとしては、後述する他の仕上げ方法と比較して安価であること。
そして、打設直後の見た目はとても綺麗であることだと思います。
デメリットとしては、駐車場の土間として使用した場合にタイヤ痕が付きやすいことや、表面が濡れていると滑りやすいことから、足の不自由な方、小さなお子様や高齢者が歩かれる際は注意が必要です。
刷毛引き仕上げ
その名の通り、刷毛（ハケ）で表面を仕上げる方法です。
金鏝仕上げと違って表面がざらっとした感じになりますので、滑りにくくなります。
この刷毛引き仕上げも、駐車場の土間に使われたり、玄関までのアプローチやスロープで使われています。
メリットとしては、表面が滑りにくくなる為雨の日も安心して歩くことが可能です。
また、刷毛引き仕上げも比較的安価で施工することが出来ます。
デメリットとしては、金鏝仕上げと同じくタイヤ痕がつくと目立ってしまいますので、停車した状態で出来るだけハンドルを回さないように注意しましょう。
洗い出し仕上げ
石の粒が表面に浮き出したような仕上げ方法で、「和」の雰囲気が出ます。
打設したコンクリートの表面に硬化遅延材を散布し、後日（季節によっては当日中）表面を水で洗い流すことで砂利や石粒が姿を現してくる工法なのですが、洗出しのタイミングによって仕上がりが異なりますので、施工者の高い技術と経験が必要となります。
アプローチやスロープで採用されることが多い仕上げです。
もちろん、駐車場の土間でも使われています。
メリットは、好みによって表面の石を変更することも可能で、少し高級な和の空気感を出せることです。
また、タイヤ痕なども比較的目立ちにくく、表面も滑りにくい仕上げ方法になります。
デメリットとしては、金鏝仕上げや刷毛引き仕上げより、施工にかかる工数が増えることから少し高価になります。
また、施工者の技術と経験によるところが大きいため、思っていた仕上がりと違っていた！というようなことがある可能性があります。
※洗出しの施工において、明神綜合建設は満足いただける技術力を持っていると自負しております！
打ち放し仕上げ
コンクリート打ち放しとは、コンクリート打設後、型枠をばらしたそのままの状態を仕上げとしたものです。
外壁をコンクリート打ち放し仕上げにしている有名建築物も多数ありますが、外構工事では、門柱や塀などで打ち放し仕上げを採用します。
特徴はコンクリート独特の力強さ・清潔感・素材感がそのまま表れている表面です。
これは好みが分かれるところでもありますが、コンクリートの無骨なところがおしゃれに見えたりします。
コンクリート打設時に気泡などが内部で残ってしまうと、綺麗な仕上がりとならない為、施工には細心の注意をはらわないといけません。（型枠を外すまで状態がわからないので、難しい施工方法でもあります）
杉型枠仕上げ
前述の打ち放し仕上げに使用した型枠は表面がつるっとしたものでしたが、杉型枠仕上げはその名の通り、杉の型枠を用いたものです。（使用する型枠が異なるだけで、工法としては打ち放し仕上げと同じです）
外構工事では、門柱や塀などで使われます。
特徴は木目調の表面です。杉板の模様がコンクリートに写り、木のぬくもりとコンクリートのモダンな雰囲気が混ざったような、おしゃれな仕上がりになります。
使用する杉板の灰汁（アク）がにじみ出ることで、若干色味も茶色っぽい仕上がりとなります。
以上が弊社でよく採用しているコンクリートの仕上げ5種類でした。
各種コンクリート工事を自社施工で承っております。
ご質問や、お見積り依頼などございましたらお気軽にお問合せ下さい！