HEAT20 G2とは?
2026.01.26
家づくりの教科書
家づくりの教科書 No,5 ~HEAT20 G2とは~
HEAT20 G2とは?
一言でいうと
「エアコンをガンガン使わなくても、家の中が寒くなりにくい断熱レベル」
HEAT20は
一般社団法人 HEAT20(2020年を見据えた住宅の高断熱化技術開発委員会)
が提案している、国の省エネ基準よりワンランク上の断熱指標です。
HEAT20のグレード構成
| グレード | 位置づけ |
|---|---|
| G1 | 省エネ基準よりちょっと上 |
| G2 | ⭐ 高断熱住宅の基準ライン |
| G3 | かなりの超高断熱 |
👉 G2が一番バランス良く、現実的
HEAT20 G2の性能目安(Ua値)
※地域区分によって異なります
| 地域 | G2 Ua値目安 |
|---|---|
| 4〜5地域(関東・関西・東海など) | 0.46以下 |
| 6地域(九州・四国など) | 0.56以下 |
| 3地域(寒冷地) | 0.34以下 |
👉 数字が小さいほど高性能
G2の本当の価値(ここ重要)
HEAT20は
👉 「数値」だけの基準じゃない
冬の室温基準がある
-
暖房していない部屋でも
-
最低室温がおおむね13℃を下回らない
つまり:
-
廊下
-
トイレ
-
脱衣室
も極端に寒くなりにくい
なぜG2が評価されているの?
① ヒートショック対策
家の中の温度差が小さくなる
→ 健康リスクが下がる
② 冷暖房費が安定する
-
エアコンの稼働時間が短い
-
小さな容量でも家が暖まる
③ 体感がハッキリ違う
-
足元が冷えにくい
-
朝の寒さが全然違う
👉 住んでから実感できる性能
よくある勘違い
❌「G2なら必ず快適」
⭕ 気密(C値)と施工がセットで初めて快適
-
Ua値だけG2
-
C値が2.0
これ、体感は普通です。
HEAT20は「国の基準」と何が違う?
結論から
国の基準=最低限の省エネライン
HEAT20=“住んで快適かどうか”まで考えた基準
目的がまったく違います。
① 位置づけの違い
国の基準(省エネ基準)
-
国が定めた最低限守るべきライン
-
主目的:エネルギー消費量を減らす
-
「建てていいかどうか」の基準
👉 “建築基準”に近い
HEAT20
-
民間団体が提案する推奨基準
-
主目的:住み心地・健康・安全
-
「どうせ建てるなら、ここまでやろう」
👉 “暮らし基準”
② 見ているポイントの違い
| 項目 | 国の基準 | HEAT20 |
|---|---|---|
| 主目的 | 省エネ | 快適・健康 |
| 指標 | Ua値中心 | Ua値+室温 |
| 室温の考え方 | 基準なし | 最低室温を重視 |
| 温度ムラ | 考慮されにくい | 明確に重視 |
③ 「室温基準」があるかどうか(最大の違い)
国の基準
-
「この断熱性能ならOK」
-
家の中が何℃になるかは見ていない
👉 極端に言うと
「エネルギー効率が良ければ、寒くてもOK」
HEAT20
-
実際の冬の室温を想定
-
暖房していない部屋も対象
G2の目安
-
廊下・トイレでも
👉 おおむね13℃以上
👉 ヒートショック対策まで含めて評価
④ レベル感の違い(数値で見る)
(※地域差あり)
| 基準 | Ua値の目安 |
|---|---|
| 国の省エネ基準 | 約0.87 |
| ZEH基準 | 約0.6 |
| HEAT20 G2 | 0.46前後 |
👉 そもそも求めている性能が違う
⑤ 実務でよくある落とし穴
「省エネ基準クリア=暖かい家」
❌ これは間違い
-
暖房を切ると寒い
-
廊下・脱衣室が冷える
👉 数値上OKでも、体感は別
① 断熱性能を表す主な単位・指標
● Ua値(外皮平均熱貫流率)【W/㎡・K】
今の日本の主流指標
-
家全体から「どれだけ熱が逃げやすいか」を表す
-
数値が 小さいほど高断熱
-
外壁・屋根・床・窓すべてを含めた総合評価
目安
-
0.87以下:省エネ基準(地域による)
-
0.6前後:高断熱住宅
-
0.46以下:HEAT20 G2レベル
👉「家全体の燃費性能」みたいなイメージ
● Q値(熱損失係数)【W/㎡・K】
Ua値の前身(旧指標)
-
換気による熱損失も含めた数値
-
現在はあまり使われないが、昔の資料にはよく出てくる
👉 今は Ua値の方が標準
● U値(熱貫流率)【W/㎡・K】
部位ごとの断熱性能
-
壁・屋根・床・窓など「1か所」の性能
-
数値が 小さいほど断熱性能が高い
例
-
高性能樹脂窓:U値 1.0以下
-
アルミ窓:U値 6.0前後
👉「この窓、寒い?」を判断する指標
② 気密性能を表す単位・指標
● C値(相当隙間面積)【㎠/㎡】
日本独自・超重要指標
-
家にどれだけ隙間があるか
-
数値が 小さいほど高気密
目安
-
5.0:昔の一般住宅
-
1.0以下:高気密住宅
-
0.5以下:かなり優秀
-
0.3以下:職人レベル
👉「家のスキマの少なさ」
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