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  • キッチンのススメ 仕様編

    キッチンのススメ 仕様編

    井上です。前回に引き続き今回もキッチンの話を。この前は形(形状)についてお話ししましたが、今回は仕様について説明していきたいと思います。

    まずキッチンの形が決まれば次はキャビネット、天板、シロッコファン、IHコンロ、ガスコンロの仕様を決めていかなければなりません。それぞれに多くの機能や性質があり、よりよいものをチョイスしていくと当然キッチン全体の金額は上がります。そこら辺のバランスが大事ですよね。

    ★キャビネット

    現在使っている調理器具を中心に考え、収納したいものと種類を書き出し必要なユニットを組み合わせる。炊飯器やケトル、オーブンレンジ等は蒸気を排出する機能がある物を組み合わせたカップボードが人気です。

    また、面材は汚れにくく、掃除しやすい機能や素材を選ぶ方で手入れのしやすさが変わります。取っ手もこだわれるのでハンドルタイプ、ショートバータイプなど形状はいくつかあり、収納の前面に沿って設けるタイプのライン取っ手は清掃も楽ちんです。

    ★天板(ワークトップ)

    機能性と見た目が求められています。どれが一番大事でどれが自分にとって必要ないか優先順位をつけていくのが大事でしょう。

     ・耐熱性・・・熱に強い
     ・耐汚性・・・汚れにくい素材
     ・メンテナンス性・・・掃除しやすい素材 
     ・インテリア性・・・見た目のよさ オシャレ デザイン等

    素材については人造大理石やステンレスが主に使われていますが、最近では少し高価ではありますが陶器のような質感でオシャレで強いセラミックも人気があります。

    ★レンジフード(換気扇)

    お手入れしやすいタイプやデザイン性が優れているものが増えてきています。最近の製品特徴は高い清掃性があり、各メーカーからは多くの製品が提案されています。高気密高断熱の家が増える中で、同時給排気型がありファンによる排気とレンジフードがあります。これは本体に設けた給気口から給気を確保します。また、コンロを点けると自動で換気扇が作動するものもあります。以上のように様々な機能を持つタイプ、形があり家族の構成や食事のスタイル等を考慮し、取り入れたい機能・デザインなどの優先順位を明確にすることが大事ですね。

    ★調理器具

    ・IHクッキングヒーター
    ・ガスコンロ         

    どちらがいい?という事で迷われる方がおおいのではないでしょうか?
    そこで少しIHとガスを比較してみたいと思います。

    〇IH

    【メリット】

    • 火を使わない
    • 掃除がカンタン
    • 便利な機能がたくさんある。
    • 電気料金が1つにまとまる

    【デメリット】

    • IH対応の調理器具が必要
    • 停電の時は使えない

    〇ガスコンロ

    【メリット】

    • 火を見て調節しながら調理できる。
    • 停電しても使用可能

    【デメリット】

    • 火災や火傷の危険性
    • 掃除が大変
    • キッチン廻りが暑くなる

    ランニングコストを比較するとIHのほうが光熱費はかかりません。

    それを踏まえたうえでどちらが自分たちのライフスタイルにあっているのかイメージして決めるのがいいのではないでしょうか。

    ★キッチン水栓

    キッチンにおいて最も使用頻度が高いものが水栓ではないでしょうか。手を洗ったり、水を汲んだり、時には飲むことも。そんな水栓にはどのようなものがあるのか紹介していきます。

    ・シングルレバー
     レバー1本の上下作業で吐水と止水ができ、左右の動作で温水の混合が出来ます。片手で楽に様々な調整が可能で、小さなお子様から高齢の方まで簡単に使用する事ができます。

    ・ツーハンドル水栓
     水とお湯の開閉ハンドルが別々にあり、お湯と水を調整しながら使用しなくてはいけないので少々使いにくい面がありますが、構造が単純なので壊れにくいのがメリットです。

    ・センサー付水栓
     手をかざすだけで吐水と止水の出来るセンサー付の水栓です。汚れた手であってもレ バーに触ることなく吐水できるので汚れる事がありません。

    ・浄水器一体型水栓
     水道水を安全においしく飲みたいという人は浄水器を取り入れましょう。浄水器はろ過によって水道水の塩素やカルキ臭などを除去してくれます。カートリッジ内蔵型とビルトイン型の2種類があります。

    キッチン水栓は機能性はもちろんのこと、キッチンの形によっても魅せ方が変わってきます。使用頻度、清掃性、デザイン性などを総合的に考えて各メーカーがいろんな水栓を出しているのでどれが自分の生活スタイルにあっているか見つけるのがいいのかなと思います。

    それぞれの種類や特徴を簡単に書きましたが、実物の大きさ、使いやすさ、素材感は実物を見てみない事にはわかりません。そこは近くのショールームへ足を運び実際に見て触るのが一番いいかなと思います。

    そしてそれぞれの特徴や性能を理解し、予算に見合ったものをチョイスしていくのがベストではないでしょうか。