気密ってなに?
2026.01.15
家づくりの教科書
家づくりの教科書 No,4 ~気密ってなに?~
**気密(きみつ)**とは、
👉 家のすき間をどれだけ少なくしているかのことです。
たとえば…
せっかくエアコンで冷やしたり暖めたりしても、
家にすき間が多いと…
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冷たい空気・暖かい空気が外へ逃げる
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外の暑さ・寒さが入ってくる
つまり、
**「穴あきバケツに水を入れている状態」**になります。
気密が高い家のいいところ
✔ エアコンがよく効く
✔ 夏は涼しく、冬はあたたかい
✔ 部屋ごとの温度差が少ない
✔ 光熱費を抑えやすい
✔ すき間風がなく快適
よくあるたとえ
断熱=魔法瓶の本体
気密=フタ
フタが閉まっていない魔法瓶は、
すぐに中身の温度が変わってしまいますよね。
家も同じで、
気密がしっかりしてこそ断熱性能が活きるのです。
気密は「C値」でわかる
気密性能は C値(シーち) という数字で表します。
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数字が小さいほど、すき間が少ない
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C値1.0以下が高気密住宅の目安
ひとことで言うと
気密が高い家=空気を逃がさない、快適で省エネな家
パッシブデザインと断熱・気密の関係
そもそもパッシブデザインとは?
機械に頼りすぎず、自然の力を上手に使う家づくりです。
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太陽の光・熱
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風の流れ
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日陰・庇(ひさし)
これらを設計でコントロールします。
断熱・気密がないと、パッシブは成り立たない
冬の例
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太陽の暖かさを室内に取り込む
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👉 断熱・気密が高いと、その熱を逃がさない
夏の例
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庇や軒で日射をカット
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👉 外の暑さが入りにくい
つまり…
パッシブデザインは「熱を入れる・防ぐ設計」
断熱・気密は「その効果をキープする性能」
冷暖房はどう変わる?
パッシブ+高断熱・高気密の家
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昼間の太陽熱で暖房の出番が減る
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夜も室温が下がりにくい
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夏はそもそもエアコンを使う時間が短い
👉 冷暖房は「補助」になる
パッシブが活きない家の場合
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日射を取り入れてもすぐ逃げる
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日射を遮っても暑さが入る
👉 結局、冷暖房に頼りきり
わかりやすいたとえ
パッシブデザイン=料理の仕方
断熱・気密=保温できるお鍋
どんなに上手に料理しても、
お鍋に穴があったら台無しですよね。
憧れの薪ストーブライフ
多くの人が惹かれる理由
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揺れる炎を見る癒し
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自然素材・スローライフな暮らし
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家全体がじんわり暖まる感覚
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停電時でも使える安心感
👉 「暖房」以上の価値があります。
薪ストーブはどんな暖房?
特徴
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燃料:薪(再生可能エネルギー)
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輻射熱で空間と体を暖める
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炎のある“居場所”が生まれる
光熱費は安い?高い?
薪代だけを見ると
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薪を購入:やや高め〜地域差大
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自家調達:燃料費ほぼゼロ(ただし労力大)
👉 お金より「手間」を払う暖房
高断熱・高気密住宅との相性
実は「とても良い」が注意点あり
良い点
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小さな薪量で十分暖かい
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家全体に熱が回りやすい
注意点
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オーバーヒートしやすい
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換気計画・給気計画が必須
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蓄熱・放熱を考えた配置が重要
👉 設計段階からの計画が必須
パッシブデザインとの関係
冬
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日中:太陽熱を取り込む
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夜:薪ストーブで補助暖房
👉 とても相性が良い
夏
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使わない設備になる
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暑さ対策は庇・通風・断熱が主役
薪ストーブの「リアルな暮らし」
メリット
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暖房費に振り回されにくい
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災害時の安心
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家族の時間が増える
デメリット
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薪の調達・乾燥・保管
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灰の処理・掃除
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着火・温度管理
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初期費用が高い
向いている人/向いていない人
向いている人
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炎のある暮らしを楽しみたい
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手間も含めて「趣味」にできる
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平屋・吹抜けなど空間に余裕がある
向いていない人
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ボタン一つで暖かくしたい
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留守が多い
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温度を細かくコントロールしたい
現実的なおすすめスタイル
👉 「主暖房にしない」
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メイン:エアコン暖房
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サブ:薪ストーブ
これが、
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光熱費
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快適性
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手間
すべてのバランスが良いケースが多いです。
断熱・気密をしっかりした上で、冷暖房を上手くコントロールできる家づくりが永く快適に暮らせるポイントになります。

